本日より、気象学上では季節は「秋」ですね。
ただ、秋でも9月いっぱいは残暑が続くと思いますので、早く涼しくなる事を切に祈るばかりです。
さて、今回は「浄化槽清掃の重要性」につきまして、ブログを記載させていただきます。
「浄化槽清掃の重要性」について、より詳しく・具体的にご説明させていただきます。
生活環境、法的義務、技術的な観点、社会的責任という4つの視点で整理してお伝えします。
1. 【生活環境・衛生面】の重要性
◉ 汚泥(スラッジ)とスカムの蓄積
- 浄化槽内では、汚水が「固形物(汚泥)」と「油脂や泡(スカム)」に分離され、微生物によって分解されます。
- しかし、微生物では分解しきれない成分もあり、時間とともに蓄積します。
清掃を怠りますと↓
- 処理能力の低下
- 悪臭の発生(アンモニア臭、硫化水素臭など)
- トイレの流れが悪くなる
- 室内や敷地内での虫の発生(チョウバエなど)
- 最悪の場合、汚水の逆流
2. 【法令・制度】に基づく義務
◉ 浄化槽法
浄化槽は法令に基づいて、以下のメンテナンスが義務づけられています:
内容 | 頻度 | 実施者 |
---|---|---|
清掃(汚泥・スカムの除去) | 年1回以上 | 清掃業者(市町村指定) |
保守点検 | 月1回~年4回(種類による) | 登録保守業者 |
法定検査(7条検査) | 設置後3~5か月以内 | 都道府県・指定機関 |
法定検査(11条検査) | 年1回 | 都道府県・指定機関 |
未実施ですと↓
- 行政指導や改善命令
- 過料(最高30万円)
- 将来的に助成金や補助制度が利用できなくなる
3. 【設備の保護・経済的視点】
◉ メンテナンスを怠ると修理費が高額に
- ブロワー(空気を送る装置)や配管が汚泥で詰まると、浄化槽全体の故障につながります。
- 汚水の逆流や漏洩により、床下・基礎の損傷も。
清掃を定期的に行っていただきますと↓
- 故障リスクの低下
- 機械部品の寿命延長
- 大規模な修理や交換を回避できる(数十万円~百万円単位の節約)
4. 【環境・地域社会への配慮】
◉ 処理不足=水質汚染
- 浄化槽の役割は「自然に戻せるレベルまで水をきれいにする」ことです。
- 清掃を怠ると、処理されていない汚水がそのまま河川や農業用水に流出することがあります。
影響範囲は広いです↓
- 川・池・海の富栄養化(赤潮・藻の大量発生)
- 漁業や農業への打撃
- 住民トラブルやクレームの原因に
まとめ:清掃を行うことのメリットとリスク
項目 | 清掃を行った場合 | 清掃を怠った場合 |
---|---|---|
衛生環境 | 清潔で快適 | 悪臭・虫の発生 |
法令遵守 | 安心・トラブル回避 | 指導・罰金のリスク |
設備維持 | 故障を防ぎ、長持ち | 詰まり・高額修理 |
環境保護 | 水質保全・地域貢献 | 汚染・社会問題化 |
経済面 | トータルコスト削減 | 後々高くつく |
説明が長くなり、すみません。お伝えする事が多い為、何卒ご了承下さい。
また、浄化槽清掃やその他浄化槽に関する事でご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。